適職について考えると、業務のやりがい、福利厚生の充実、高い給与、休みの取りやすさ、人間関係の良さ、など職業を選ぶ条件は様々です。
公務員や研究職などは「狭き門」と最初から諦めている人、または、伝統工芸の後継者や個人経営の会社を最初から敬遠している人もいるかもしれません。
それは実はもったいないことです。
たとえば、美術館や博物館の学芸員のように「専門性が高く少数精鋭」の職員が求められるために募集自体が少ない職種も存在します。
しかし、これは各自治体や館によって求めるスキルや適性は全く違います。
中には「他業種の経験あり」「新しい目線をもった人材」という特性が求められることもあるので、採用人数が少ないといって選択肢から除外するのはせっかくの天職との出会いを無駄にしているかもしれません。
そして次に挙げた「後継者不足で職業人口が少ない」場合。
大手企業=安定というイメージは昨今崩れつつあります。
逆に言えば職場の規模は小さくとも安定した仕事の需要があれば決して将来性を危ぶむことはないでしょう。
むしろ、自分の裁量が大きいことで仕事に対するやりがいは大きく、職場環境も快適と言える可能性があります。
どちらの場合も、その職業に就く人が少ないということで不安になりがちですが、職業人口が少ないからこそ適性が十二分に発揮できる場合もあります。
その業界の事情や募集要項を深く読み込み、見抜くことも上手な適職の見つけ方です。